■ワギャンの起源
ワギャンは元々ナムコから発売されたオモチャのキャラクターで
オモチャとしては、ワギャンに向かって叫ぶと声の大きさに応じて3種類の返事が返ってくるギミックになっています。
これがオモチャとして販売されていたワギャンです。
ちなみに動画では
「バーカ、ケケケケ」
「何だようるさいなー」
「やったな!ゴホッゴホッゴホッ」
と喋ってます。ゲームのワギャンは喋りませんが、結構口が悪いですね。
■ワギャンシリーズの概要
そんなワギャンがファミコン用ソフト「ワギャンランド」を皮切りに、ゲーム機用ソフトとしてワギャンシリーズは7本を数えます。
6本目にあたる1994年に販売されたスーパーファミコン用ソフトの「ワギャンパラダイス」から実に15年もの沈黙を続け
7本目のワギャンはDS用ソフトとして発売されたのです。
(1)優しい世界感
ワギャンシリーズは一般的な横スクロールアクションゲームと同様でステージ内をゴールに向かって進み、ゴールにボスが登場してボスバトル、勝利したら次のステージへという流れになっています。
ただ、他の横スクロールアクションと一線を画す点が、敵への攻撃が自慢の大声で敵を一時的に麻痺させて、やり過ごしたり足場にしたりして進み、
ボスとの対決もしりとりや神経衰弱など頭を使った戦いとなっており、アクションゲームで付きものの「敵を倒す」という側面に対して、暴力的な要素を一切省いているのが特徴です。
また、シリーズが進むほどワギャンで出てくるキャラ達も敵味方含めてコミカルで愛嬌のあるものが増え、絵本のような優しい世界感が広がっています。
(2)ワギャン、パラレル進化!
従来シリーズもののキャラクターの大半は、時代と共にその時流行した絵柄や担当するデザイナーに応じてに変化していくものですが、
ワギャンも例に洩れずデザインが変化していきます。

【ファミコン時代】
つぶらな瞳とマスコット体系、3色で描けてしまうドット絵がいい味だしています。

【スーファミ時代(スーパーワギャンランド)】
デザイン自体は変わりませんが、表現できる色の幅が広がることでキャラクターに立体感があります。

【スーファミ時代(ワギャンパラダイス)】
従来のデザインから大きく変化し、曲線的でポップでキュートなデザインに。

ソフトのラベルです。90年代に流行った絵柄とはちょっと違って、現代でも通用するデフォルメではないでしょうか?
そして本作

これは・・・
昔からシリーズものをやって来てキャラのイメージが出来上がっている人ほど結構受け入れがたい印象もあります。
初見の人でもファーストインプレッションで結構好き嫌いが分かれそうなデザインではないでしょうか。
このキャラデザイン自体がワギャンにとって結構大きな冒険ですね。
■ちびっこワギャンを実際にプレイしてみて
(1)プレイしてみて初めて分かるワギャンのかわいさ
こんなワギャンですが、実際にプレイしてみるとこれが実にかわいかったのです。
通常の顔はどこを見ているか分からない魚の様な目をしていますが、しゃがんだり踏んばったり、滑り台を滑っている表情がすごくかわいいのです。

滑ったり

伏せたり

ワギャン砲を溜めて発射!

じたばた

しょんぼり・・
最初の印象はどこへやら、もはやワギャンのトリコです。
(2)ゲーム構成は「Newスーパーマリオ」
ちびっこワギャンのゲーム構成は砂漠や宇宙など8つのワールドがあり、ワールド内に幾つかのステージがあってクリアするごとに次のステージに進めるようになります。
ワールドの最後にはボスが待ち受けていて、ボスを倒すと次のワールドに進めるようになります。
また、普通にステージをクリアするだけでなく、ステージ内に”はワワワコイン”とよばれるコインの欠片が三つ存在して、それらを集めるやり込み要素もあります。
「Newスーパーマリオ」をやったことある人は錯覚を起こすぐらい構成が同じです。
(3)ボス戦は恒例の頭脳戦

ボス戦や中ボス戦はすべてタッチペンで行います。
お馴染みのしりとりや神経衰弱もタッチペンで行い、また本作で登場する頭脳ゲームもタッチペンを使いますが、
ほとんどがタッチペンが必要なゲーム内容になっていて、DSだからといって無理矢理タッチパネルを使わせる感は無いです。
頭脳ゲームの難易度事態は小学校低学年でも出来る簡単な内容となっていますが。負けてコンテニューを繰り返すとゲームノルマが下がる親切設定になっています。
タッチペンを使ってブランクに文字をはめ込み言葉を作成するゲーム
また、従来のワギャンでは負けると命を取られてミスとなりますが、本作では負けると残機が減るものの、ボスが「また挑戦してきな」的な励ましをしてくれて
再バトルの流れになり、ワギャンが死ぬということもなくなりさらにやさしい世界になっています。
闇のゲームとは違って負けても命は取られません(4)ファンもニヤリとさせる懐かしい要素
しりとりの「裏読み」は健在していたり、ボス戦や通常ステージに使われている音楽はワギャンランドの音楽をベースにアレンジが加わっていたりと、
随所に懐かしさを感じさせる要素が含まれています。
また、頭部をぐいんぐいん回して飛ぶとんでもない飛び方の”ワギャコプター”も健在だったりします。
ワギャコプターはタッチパネルのギアを回すことで連動して上昇します
■総評
アクションゲームや頭脳バトル自体の難易度は子供からゲーム初心者でも遊べる万人向けで、慣れた人が単純にクリアだけを目標にプレイすれば一日で全クリ出来てしまう内容です。
ただし、ワギャンシリーズ自体が難易度をウリとして作られている訳ではないので、その辺りをマイナスとして評価するのは間違いです。
柔らかな世界とかわいいワギャンを絵本を読むような優しい気持ちでプレイするのが、ワギャンシリーズの一貫したテーマであり魅力なんだと思います。
ちなみにもちネコはワワワコインもコンプリートしてやり込み要素も終えましたちびっこワギャンの紹介から外れますが、「ワギャンパラダイス」は今までプレイしてきたワギャンシリーズの中でも特にお勧めです。
難易度調整が非常に細やかで、パステル調の柔らかい色合いと可愛いキャラが一押しです。特に音楽も素晴らしいと思います。
個人的にスーファミ以降の世代のプレイしたことない人たちに伝えたい作品です。

あれ、もっち君?今回イラストが無いね?

え~っと、今回資料画像集めに手間が掛かって手が回らなかったよ。好きな作品だし、また後日イラストを描いて入れるね。

イラスト追加したよ。もっちイラストとして新規で記事としてアップしてます。
コチラからどうぞ
なーんてもっちくんをいじめているかのような↑のちきですが、これはもっちくんの独自の世界観です。
実際は・・・。

もっちくーん、ワギャンあったらやるぅ?
前にキャラクターデザインみてボロクソ言ってたDSのワギャン・・・。

ん?
持ってるの?
買ったの?
無駄遣いしたの?

え?
そ、それは・・
その・・・。

持ってるの?(キラキラ)
ねぇ持ってるの?(キラキラ)

ぅ、ぅん。
前にジョーシンで少し安く1個だけ売ってたからつい・・・。
つい・・光速でポチっていたの。
やらちて!
ボクがコンプしてあげる!

ぅぅ、またもっちくんに私の買ったゲームをクリアされる。

(←プレイ中)
きゃっほー!
楽しい!
ワギャンかわいい!

(このデザインはないわー。とか言ってた人とはおもえにゃい。)

・・・と、この様に私の無駄遣いを責めた後、もっちくんは嬉々として私の買ったゲームで遊ぶのです。
こんなに喜んでるなら無駄じゃないよね。

まあそれはともかく、バンナムの子供がメインターゲットっぽいゲーム(主にアクション)は意外と良作が多いのですが、出荷が絞られてる印象があって発売してから少し経つと入手しづらくなる傾向があると個人的に感じています。
これもネームバリューが子供にとってはほとんどゼロに等しいゲームですし、出荷少なかったのかあまり店頭で見かけません。特に新品。
こういうのが好きな人は定価以下だったら確保しておくべきゲームかと思います。
↓にリンクはった公式サイトでは、ボスとのミニゲームが体験版として遊べます。
▼関連サイトひらめきアクション ちびっこワギャンの大きな冒険 公式サイト - ナムコ(バンダイナムコゲームス)
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